2000-10-20
ENVIRONMENT
全国内水面漁業大会
第43回大会で外来魚排除の大会宣言を採択
「とり戻そう!美しい自然と豊かな川」をテーマにした第43回全国内水面漁業振興大会が19日、会津若松市の会津風雅堂で開かれ、外来魚の徹底排除などの施策を実現し、豊かな河川湖沼を復活させるとの大会宣言を採択した。

また、生態系を壊すブラックバスや生活圏を拡大するカワウを「有害動物」と指定することなどで河川生物を保全することや、公共下水道の整備といった河川環境の改善要望など、3議案7項目を採択。今後、関係省庁に採択した内容を伝え、回答や対策を求める。
2000-10-19
FISH
テンガイハタ
碧南海浜水族館で深海魚「テンガイハタ」を公開
めったに人の目に触れない深海魚「テンガイハタ」が渥美半島沖で捕れ、愛知県碧南市浜町の碧南海浜水族館で公開されている。捕ったのは一色町の一色漁港所属の「新勢丸」。イカ漁で底引き網漁をしていた際、水深350-375mの深海で網に入り「見たこともない珍しい魚だ」と、同水族館に持ち込んだ。

体長1.38m、体高15cm、重さ1.85kg。標本にして展示しているが、銀白色に輝き、一見、タチウオのよう。非常に希少とされる「リュウグウノツカイ」の仲間で、同水族館によると、このテンガイハタを飼育している水族館は世界でもほとんどないという。
2000-10-14
AQUARIUM
モナコヤスガエル
鳥羽水族館で「モナコヤスガエル」がふ化
鳥羽水族館で13日までに、オタマジャクシの段階を経ずに卵から直接、カエルが出てくる珍しい「モナコヤスガエル」が次々とふ化し、順調に育っている。

このカエルは中米のプエルトリコのモナ島だけに生息。えさを食べる時以外は物陰にじっと潜んでいるため、一般公開はされていない。
http://www.aquarium.co.jp/
2000-10-14
FISHERY
サケ密漁
そ上日本一の標津川でサケの密漁が多発
北海道全域で秋サケ漁の不振が続く中、そ上するサケの数では国内一とされる根室管内標津町の標津川河口付近で、サケの密漁が例年にない規模で多発している。川底にはスジコを取られた雌ザケなどの死がいがあちこちに横たわり、その数は千匹とも言われている。漁不振を背景にイクラの値段が高騰していることから、中標津署は、密売目的の悪質な犯行の可能性もあるとみて取り締まりを強化している。
2000-10-12
BASS
ブラックバス再放流問題
岩手県が愛好団体と懇談し、理解と協力を求める方針
岩手県内でも繁殖域が広がっているブラックバスなど取り扱いについて、県は近く、日本バスクラブ岩手支部代表らを交えた懇談会を開き、意見交換をする。県はすでにブラックバスとブルーギルの再放流を禁止する方針を決めているが、バス釣り愛好者側からは反発の声が出ていた。県は懇談会を通し、施行後の理解と協力を求めたい意向。
2000-10-11
FISH
ニッポンバラタナゴ繁殖に成功
北九州高の魚部が人工池を利用して
北九州高校の部活動「魚部(ぎょぶ)」の生徒11人が、校内に造成されたビオトープの池で、環境庁のレッドリストで絶滅の恐れが極めて高い「絶滅危ぐ1A類」に分類されている淡水魚、ニッポンバラタナゴの繁殖に成功した。

ニッポンバラタナゴの減少の主な原因は、外来種のタナゴとの交雑にあることから、生徒たちは「(閉鎖水域という)ビオトープの特徴を生かし、さらに繁殖させたい」と張り切っている。
2000-10-10
FISHERY
沖縄ウミガメ会議
海人(ウミンチュ)のまちでウミガメと語ろう
12月9・10日の2日間、沖縄県糸満市で沖縄ウミガメ会議「海人のまちでウミガメと語ろう」が開催される。毎年開催されている日本ウミガメ会議の沖縄版で、県内各地からウミガメの研究者や調査にかかわる人々、また漁師などウミガメで生計を立てている人々なども参加する。一般市民や本土からの参加者も歓迎。

沖縄県は日本で唯一、アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイの3種の産卵が行われる地域で、世界的にも重要なウミガメの生息・繁殖地として知られる。また、人々とウミガメの関わりも深く食習慣や伝承などウミガメにまつわるエピソードも多く存在する。

今回初めて、ウミガメや海を愛する人々が集まって、沖縄と海との関わりについて広く話しあわれる。記念講演に日本ウミガメ協議会の亀崎直樹氏より「南の島で見つけたウミガメの面白い話」も予定されている。入場無料。尚、協賛企業も募集中。

問い合わせ 沖縄国際平和研究所098-860-4436ファックス兼
      糸満市役所水産課 098-992-4121(代)
http://www.okinawapeace.net/
2000-10-09
FISH
アロワナは生きた化石
名古屋大学でDNAから進化の過程解明
東南アジアやオーストラリア、南米などに生息し、鮮やかな色彩から高級観賞魚として人気の高いアロワナ。この魚が約1億3千万年前からほとんど形態を変えずに生き残ってきたことが、名古屋大大学院理学研究科の熊沢慶伯講師らの研究で明らかになった。

アロワナは中生代の魚類と同様、舌の中に「舌骨」と呼ばれる骨があるため、古代魚の仲間ではないかと考えられてきたが、現在の形態になった時期が突き止められたのは初めてという。熊沢講師は「アロワナはシーラカンスにも匹敵する“生きた化石”で、インド洋をまたぐ進化を経験した希少種である可能性が示された」と話している。
2000-10-07
BOAT
タックル
ヤマハ発動機がフィッシングボートを発売
ヤマハ発動機は安定性に優れたフィッシングボート「タックル」を発売。価格は408万2500円から。

既発売の多用途フィッシングボート「タックル」シリーズを、このニューモデル1機種に統合して発売。船首部と船尾部の釣り座、大型イケスなどを標準装備した本格的な釣り仕様。フルオープンドアを採用。キャビン内の床やデッキの面積はクラス最大。エンジンは115-150馬力の範囲で選択できる設定。
2000-10-06
FISH
彦山川にハヤの群れ
河川整備、浄化で生態系が回復か
福岡県田川市を流れる彦山川の伊田大橋たもとに、数千匹のハヤが生息していることが、建設省遠賀川工事事務所の調べで分かった。

一帯では自然石を使った河川整備や、廃水浄化施設の新設などが進んでおり、同事務所では「整備・浄化効果の表れ」とみて、来年度からは生息状況の追跡調査に乗り出したい考え。
2000-10-06
BASS
ブラックバス放流制限
福島で年内めどに罰則も含めた規則改正
福島県内の河川や湖沼に生息する在来魚類のブラックバスなどによる食害対策として、県は年内をめどに、ブラックバスなどの放流制限を盛り込んだ内水面漁業調整規則の改正作業を進めている。罰則規定も設け、ブラックバスの拡散防止策を強化したい考えだ。5日の県議会9月定例会一般質問で県が明らかにした。
2000-10-05
FISHERY
サメのひれ切り落しを禁止
オーストラリアで種保存のために一時的に
オーストラリアで、サメのひれ切り落とし、そのまま海に戻すことは残酷で破壊的な行為であり、一部のサメ種を絶滅の危機に陥れる可能性があるとして、マグロ漁場でのサメのひれ切り落しを一時的に禁止した。

マグロの漁師らは、はえ縄を利用したマグロ漁業の副産物としてサメを捕獲している。今回の禁止措置は、はえ縄漁業で殺されるサメの数を減らすことを目的としたもの。
ただ、同国のトラス農林水産相は、サメの捕獲を仕事とする漁業者には、禁止措置は適用されない、としている。
2000-10-04
FISH
琵琶湖のアユ
アユ持参で危険性を訴える
琵琶湖特産のアユが病気で年々数が減っているにも関わらず、滋賀県が何の調査もしていないとして、漁協の組合員らが4日県庁を訪れて、至急対策を講じるよう要望しました。

要望に訪れたのは、滋賀県の中主町漁協の組合員ら10人です。滋賀県の琵琶湖では、特産のアユの数が年々減る傾向にあるとともに、体に穴が開いたり目から血を流すアユが卵を生む前に死亡しているということです。組合員らの調べでは、こうした異常の原因は水の温度が低いことによる冷水病と考えられていますが、「滋賀県はこの事実を把握してからこれまでのおよそ10年間、何ら対策をとっていない」と主張しています。

これに対し、県側は「病気は別のもので、水産試験場ですでに調査し、できる対策はとっている」と意見は真っ向から対立しています。
2000-10-04
BUSINESS
スーパーストロング PE
東レフィッシングから高強力ポリエチレン製釣り糸が新発売
東レフィッシングは、従来の海釣り用ナイロン製釣り糸と比較して、超低伸度・超高強力の性能を持つ高強力ポリエチレン製釣り糸“スーパーストロング PE”を、この10月より全国の釣具専門店で販売開始する。

希望小売価格は3200円~4400円で、年間の売り上げは約15万個を予定。“トヨフロン 船仕掛け”(根ズレに強くハリス切れを抑える高結節強力の仕掛け専用糸・9月より先行販売中)と合わせあらゆる船釣りに対応する船専用糸。
http://f-net.torayfishing.co.jp/
2000-10-03
FISHING
釣りの科学展
釣り技法などを文化・歴史的観点から学ぼう
古代からの人間と魚との関係を、釣りを通して学ぶ「人と魚の知恵くらべ―釣りの科学展」が1日、マリンワールド海の中道で始まった。期間は11月30日まで。釣りをしない人でも楽しめるようにクイズや参加型の展示もある。

展示は前半と後半に分かれ、前半では文化的、歴史的視点から釣りにアプローチ。古代の貝塚から出土した骨製釣り針、凧を利用した漁法など環太平洋諸島の珍しい釣り具、公募で寄せられた魚拓などを展示している。後半では錘や疑似餌の役目、素材など現在の釣りのノウハウを科学的に分析。
http://marineworld.fjct.fit.ac.jp/