2000-12-22
TAX
マダイ放流協力金制度
神奈川県は来年4月から実施を決定
釣り愛好家に人気のマダイだが、神奈川県は来年4月から「マダイ放流協力金制度」を全国で初導入し、遊漁船でマダイ釣りを楽しむ一般客から、1回の乗船につき任意で200円を徴収することを決めた。

協力金は遊漁船業者が徴収し、地元の漁業組合を通して同協会に納められ、マダイの育成、放流事業の資金に充てられる。
2000-12-19
BASS
ブラックバス再放流問題
岩手で再放流禁止する「委員会指示」が施行される
ブラックバスなど外来魚の繁殖域が急速に広がっている問題で、岩手県内水面漁場管理委員会は18日、各内水面漁協が漁業権を設定している水域に限り、釣り人が釣った魚を再放流することを禁止する「委員会指示」を決めた。来年3月1日の釣り解禁日と同時に施行される。こうした委員会指示を決めたのは東北では初めて。

対象となるのはオオクチバス、コクチバスなどのブラックバス類と、同じ外来魚のブルーギル。繁殖と生息域の拡大防止を目的にリリースを禁止するとともに、密放流を防止するため生きたままでの持ち出しも禁じた。期間は1年間とし、生息域の拡大状況をみて、継続か見直しかを決める。

罰則規定によると、同委員会は知事に対し違反者に改善命令を出すよう求めることができる。命令に背いた場合は、漁業法に基づき、1年以下の懲役または50万円以下の罰金となる。
2000-12-18
AQUARIUM
クリスマス水槽
西海パールシーセンター水族館にお目見え
水草のモミの木にセラミックの雪で作られた「クリスマス水槽」が長崎県佐世保市の西海パールシーセンター水族館にお目見え、魚たちの愉快なクリスマス物語が来館者を楽しませている。

二本の角を持つコンゴウフグ4匹をトナカイに見立て、赤と白のまだら模様のエビ・ホワイトソックス1匹がサンタクロース役に。水槽の中ではグラスファイバー製の星が青や緑に輝く。

いたずら好きなフグが、エビをつつくさまは、まるでトナカイがサンタをせかすようだが、飼育係は「クリスマス本番までにサンタ役のエビが弱らなければいいが」と心配そう。
2000-12-15
PRESS
琵琶湖の魚をテーマにした年報
琵琶湖で捕れる魚介類に焦点を当てた研究成果を掲載
滋賀県内の伝統食について調査研究している滋賀の食事文化研究会は、湖魚をテーマにした今年の年報を発行した。伝統食の中でも滋賀県ならではの琵琶湖で捕れる魚介類に焦点を当てた研究成果がつづられている。

会員22組の論文を掲載。アユやアメノイオ、ハス、モロコ、セタシジミなど昔から琵琶湖で捕れた魚の生態や漁獲法、料理、魚にまつわる神事について書かれている。魚を焦がさずに煮るためになべ底に敷く「敷きざる」という調理道具について説明した論文や、中には外来種のブラックバス、ブルーギルの料理法を紹介した論文も見られる。

B4判、106ページ。1冊1000円。購入申し込みは滋賀大教育学部の久保加織さん=電077(537)7796=へ。
2000-12-11
FISH
豊島はメダカの楽園
第2回全国めだかシンポジウムで発表
「ぼくたちの島はメダカの楽園です」。不法投棄された産業廃棄物の撤去問題に揺れた香川県土庄町豊島の小、中学生が9日、大阪市鶴見区の鶴見緑地で開かれた「第2回全国めだかシンポジウム」で、研究成果や作文を披露した。

島内では水田や用水路に野生のメダカが多くすみ、専門家の注目を集めている。全国から集まった約250人の聴衆は「知らなかった」「うらやましい島だ」などと驚いていた。シンポジウム終了後、メダカ保護のために全国の環境保護団体が連携する「日本めだかトラスト協会」が設立された。
2000-12-07
FOSSIL
ハリウッド地下から化石
未発見の魚類など2000点
米ロサンゼルスの中心部とハリウッドを結ぶ地下鉄の工事現場から、未発見のものを含む魚や動物の骨の化石が2000点以上発見されていたことが6日、分かった。映画の都ハリウッドはその昔、海底だったことになる。

交通局によると、見つかった化石は未発見の39種を含む絶滅した魚類64種のほか、ラクダやマストドンと呼ばれるゾウに似た動物、ナマケモノなどの骨や歯。マンモスのものとみられるきばも発見された。化石は1650万年前から1万年前のもので、学術的に貴重なものが数多く含まれているという。
2000-12-06
AQUARIUM
ユウレイイカ
珍しいユウレイイカを捕獲、志摩マリンランドで飼育へ
三重県志摩町片田沖の定置網に4日、珍しいユウレイイカが3匹かかり、志摩マリンランドが引き取った。3匹のうち1匹は死んだが、残り2匹は元気で、同水族館は「できるだけ長く飼育したい」と話している。

ユウレイイカは、全身が透明で、腕の1対が太くて長いのが特徴。相模湾以南の西太平洋で、水深500mより深いところに生息、捕獲されるのはまれという。同水族館には1989年と90年に、それぞれ1匹が持ち込まれたが、飼育した期間は2~3日と短かった。今回捕獲されたのは、いずれも全長約50cm。同水族館は「夜は昼間より浅いところに来るので、その時に潮流の加減で網にかかったのでは」とみている。
http://www.isesima.com/M-rand.htm
2000-12-06
FISH
「北海道の淡水魚を守る」
北海道の淡水域を考えるシンポジウム
外来種の増加など生態系の変化が深刻化している北海道の淡水域を考えるシンポジウム「北海道の淡水魚を守る」が来年1月20日、千歳市で開かれる。

シンポジウムでは、道内で生息域を拡大している欧州原産のマスの一種ブラウントラウトや、本州方面で食害が問題化している北米原産のブラックバスの事例を基に、生態系保全の必要性を訴える。
2000-12-02
FISHING
フィールドメイト
東レフィッシング、生分解釣り糸をリニューアル
東レフィッシングは、生分解性釣り糸「フィールドメイト」の硬度を改良、釣った時の手ごたえなどさらに感度を引き上げるなどリニューアルし、2001年2月をめどに発売する。

従来の「フィールドメイト」は伸度が高く魚を釣り上げた時に伸びる点や、柔軟でくせがつきやすいなど感度が課題で、ユーザーやバスプロなどの意見を基に改良した。
http://f-net.torayfishing.co.jp/
2000-11-27
FISH
河川国勢調査
外来魚類、国内で増加傾向
建設省の「1999年度河川水辺の国勢調査」で、約5年前の前回調査で確認できなかった北米原産のコクチバスが全国の3河川で見つかった。そのほか、繁殖力が強く、在来生態系への影響が心配される外来魚類が国内の主要河川やダムで増えたことも分かった。

コクチバスは東北地方の阿武隈川と北陸地方の関川、加治川で確認された。また、本来は近畿地方の琵琶湖・淀川水系に生息する魚類が東北から九州にまで分布していたり、北海道の在来種が東北で確認されるなど、在来種も生息地域が人為的に拡大する傾向にある。

琵琶湖・淀川水系に生息するハスやイトモロコなどは全国19河川という広範囲で確認された。 北海道地方在来のエゾホトケドジョウなどが東北地方の阿武隈川と請戸川で見つかった。
2000-11-25
FISH
阿武隈川で外来魚
コクチバスを阿武隈川で新たに確認
コクチバスが阿武隈川で新たに見つかった。また、三春ダムのダム湖(さくら湖)にも同種のブラックバス(オオクチバス)、ブルーギルが生息していることが分かった。平成11年度の「河川水辺の国勢調査」で明らかになった。

阿武隈川では、2年の調査開始以来、ブラックバス、ブルーギルの生息が毎回確認されている。今回、新たに確認されたコクチバスは、水温が低い環境でも繁殖するとされ、福島工事事務所では「上流部でイワナなどが捕食されているケースや、下流の支流に入っている可能性もある」と警戒している。
2000-11-21
BASS
ブラックバス再放流問題
再放流禁止は漁業権水系に禁止限定@岩手県
ブラックバスなど外来魚の問題について、岩手県は20日、盛岡市で開かれた県内水面漁場管理委員会で、釣り人の再放流を禁止する「委員会指示」の素案を提示した。リリースは原則的に禁止されるが、禁止対象区域は漁業権が設定されている水系に限られた。本年度中には正式決定される。

当初、私有地を除く県内すべての湖沼、河川でリリースを全面禁止する方針だったが、釣り愛好者側の要望と実際に規則を徹底させられる範囲を考慮し、各地の内水面漁業協同組合が漁業権を設定している水系だけとした。
2000-11-15
PIRANHA
市街地の沼にピラニア
浦和市の公園内の沼でピラニア釣れる
15日午前、浦和市別所の県営別所沼公園事務所に「公園内の沼でピラニアらしい魚を釣り上げた」と届け出があった。同県が調べたところ、南米アマゾン川にすむ肉食魚「ピラニア・ナッテリー」と判明。

公園は市中心の高級住宅街に隣接しており、憩いの場として訪れる人も多い。県は注意を呼び掛ける看板の設置など、思わぬピラニア騒動の対応に追われている。
2000-11-14
SHARK
放流サメを3カ月後に再捕獲
太平洋で同じ漁船に再捕獲されるのは天文学的確率?
宮城県唐桑町の近海マグロはえ縄漁船が4月に資源管理などの目的で標識を付けてアオザメを放流したところ、約3カ月後、約650km離れた地点で同じサメを捕獲していたことが分かった。アオザメは気仙沼市魚市場に水揚げされ、標識は静岡県清水市の水産庁遠洋水産研究所に送られた。

遠洋水産研究所は「標識放流した船がマグロやサメの群れと同じコースを航行していたとすれば、標識を付けた魚を再び捕獲することは考えられる」としながらも、「標識の付いたサメの採捕は非常に少なく、貴重なデータを提供してくれるだろう」と話している。
2000-11-14
FISH
巨大マツカワ
斜里町ウトロ沖で水揚げ
体長55cm、重さ3.4kgもある、カレイの仲間の高級魚マツカワが13日、北海道斜里町で水揚げされた。1993年にマツカワの放流事業を初めて以来、放流魚としては最も重く(通常の三倍)、地元関係者は「斜里沖はマツカワの成長に適しているのではないか」と喜んでいる。

マツカワは1kg前後がほとんど。放流魚としてこれまで最も重かったのは、同町で昨年6月に漁獲されたマツカワで、3.2kgだった。